ordinary blue stone

瞬く間に、3月になった。季節の変わり目に空気が一変するあのとき、何故か空を仰いで懐かしくなるそんな季節になった。

目を瞑りたくなること、そんなことがたくさんあり、そして、噛み締めることも当然にある。生きて行くのは本当に不思議なことだ。決して慣れなくて良いことだとおもう。

まだまだ先、と思っていたけれど、5月に蒼い石のライブがあります。蒼い石は、歌を中心に置く、増家真美、水田十夢、大間知潤、Veneで2022年に結成したバンド。名前は自身で考えていて、始めにはordinary blue stoneという言葉が出てきました。普通、普遍のblue、それはやはりbluesのことを思ってもいるし、stone(石)は、意思、意志でもあり。色彩が立体的に響くような、そして連綿とした普遍的なおもいを音楽で貫いていけたらいいと考え、組み立てました。

きっと、むかしから変わらない情景へ畏怖を。

抱き締めたくなる想いや信念を心に置くひとたちへ、ただそっと音楽が届きますよう。

Vene 2024.3.20

冬へ

 11/19、難波ベアーズ、豊田道倫&New Sessionワンマンライヴ無事に。満員のフロア、歌の渦に包まれてドラムを落ち着いた気持ちで演奏できました。音楽の中で、これからも思索を続けたいと願えた、夜。ありがとうございました。

ボロフェスタ(Live 後記)

 11/3、京都ボロフェスタに豊田道倫 & New Sessionのドラムで出演させていただきました。地下ステージ、熱気を感じる中、聴いてくださっているひとの表情を見ながらの演奏、貴重な機会でした。自身だけではたどり着けない場所に来ることができている感覚を、静かに覚えました。関わってくださった方々、ありがとうございました。バンドは、次は11/19、難波ベアーズでワンマンライヴです。お待ちしています。

月蔵寺 (Live 後記)

 9/9、月蔵寺で蒼い石ライヴでした。佳いロケーションの中空を仰いだり。聴いてくださった方々、ありがとうございました。夜はライトアップもあり、余韻に浸りながら帰路へ。

 次回蒼い石は、ムジカジャポニカでライヴです。聴きにいらしてください。

初夏のこと

6月4日、京都アバンギルドで豊田道倫 & New SessionにてDrumsで出演。ライヴ前、三条から鴨川を眺め、行きかう人々の姿を眺めながら、ゆっくり、音楽へ向かって行きました。豊田さんにお声をかけていただき、本当に久しぶりのアバンギルド、集中して演奏できたように思います。再会や出会いもあり、うれしい思いでした。沢山のひとと交わした言葉や表情を、忘れないと思います。

瞬く夏 夏の瞬き.

 5月に入って、一気に気温が上がった。GW、ひとつ、印象的なセッションがあった。そして、空想の地上絵に向けて、ソロの思索。慌ただしく過ぎていくが、読みかけの本を着実に読了していくような感覚があり、生きているのだな、と確かめる。

 今日は、スタジオへ。雨の中、車の窓を開いて音量を上げて音楽を聴く。待っている間に詩を書いた。夏の時空、という詩。まだ、少し直すかも知れない。

 最近は繰り返し Fake Plastic Trees という歌を聴いている。歌詞がとてもよくて、友人とやりとりしたり。随分昔の歌だが、いまもアクチュアルな痛みのある楽曲だと思う。マークリンカス(sparklehorse)が前座を務めたというレディオヘッドのツアーが、観たかったと思う。マークリンカスの追悼文で、レディオヘッドのメンバーが、彼は毎晩素晴らしかった、と書いている。きっと、その通りだったのだろう。sparklehorseのVIVADIXIESUBMARINTRANSMISSIONPLOT(1995)のサウンドはいまも深く突き刺さる。

 連休、L.Aから友人が来て、自宅を訪れてくれた。自宅前の通りの雰囲気が良いといってくれて、外国みたいで気に入っているのでとてもうれしかった。詩集と、スティックをプレゼントにもらった。静かで熱い眼差しから、異国の地でも貫くべきことをそっと貫いているのだなと感じられて、とても癒された。

 

風鳴り

2023年になりました。

今年も、ソロやバンドの演奏で、会場にてお目にかかれたらさいわいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

以下は、昨年末に書いた詩。出会いや、別れのことなど。

風鳴り(Vene)

繰り返す 結んでも 解いても

終わりがないから 記憶を歩いて

あれから いつの間にか 道は分かれて

終わりがないなら 灰が 散るまで

遠くから 響く声載せて 去り 去ったのは

風が 鳴った

それだけの こと

小さく 大きな

季節まで

fin.

海までの道

長い歳月を経て、薄らいでいくことや強まっていくことがある。行きつ戻りつする中で、それでもやはりどうしても手離せないものは、残ってゆく。雨の夜、音楽を聴きながらそういうことを思った。

新しく書いた詩。

海までの道 (Vene)

蒼の蒼さ 色んな眼を重ねて

違うから ほんとうは どんどん 離れてゆく

気づかないさ. 誰かは云った

瞬きの速さで 色をとらえて 暮らすように描いた

蒼い色 3つ数えて 地図のように 広げて

遠いところから. 君は云った

見たこともない 海までの道 一緒に歩いていこう

蒼い色 3つ数えて 地図のように 広げて

見たこともない 海までの道で

(fin.)

2022.9.10

空想の地上絵 後記

1/17、雲州堂でライヴ・空想の地上絵。ようやくの開催、満席近くまで聴きに来てくださり、ソロとセッションで演奏。ずっと暮らしてきたカンバスのうえで、あたらしい色や風景を発見できたような夜だった。平日の静かな夜のこと、少しでも演奏が誰かの心に残っていたらいい。

記憶の呼吸

2022年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。今年は1月17日、北浜雲州堂でのライヴ・空想の地上絵からスタートです。タケヤリシュンタ、箱さんとの共演、よろしければぜひ足を運んでください。今年は自身のセカンドソロアルバムのレコーディングを開始します。歩んできた中で感じたことをそのまま描くことのできるような年にしたい、と祈っています。

長蛇と一瞬

 長く厚い霧が立ち込めていて、そして霧の先の眺めがこれまでとは異なるものであることが徐々に明らかになっているように感じるが、それでもbefore / afterのように切り替えて生き方をシンプルに変化させればいいという事ではなくて、霧がかかる前にも変容させるべき、取り残されたものがずっと有ってどうすることもできないような、もどかしい心地がしている。

最近は少しずつ呼吸しながら、詩をつくったりして過ごしている。

以下は一番新しく書いた詩。

長蛇と一瞬 (Vene)

1.

古い決まりと 描いてくれた 時間の絵を 今部屋に飾っている

うつつは ゆめ

ゆめは うつつ

境界線の小屋には 誰もいない 決めるのはキミだけ

長蛇と一瞬

いつでも いれかわるさ

2.

新しい眺めと 注いでくれた 言葉の響きは 遥か昔皆知っていた

うつつは ゆめ

ゆめは うつつ

境界線の小屋には 誰もいない 決めるのはキミだけ

長蛇と一瞬

いつでも いれかわるさ

fin.

(2021.8.28作)

空想の地上絵 7/26

 ライヴ、空想の地上絵を開催します。VeneのDrumソロと、共演に浜谷俊輔君を迎えての夜、セッションも行います。何度かの延期を経ての開催です、ぜひ聴きにいらしてください。

空想の地上絵

2021年1月18日(月)、北浜雲州堂で19時からLIVEがあります。タケヤリシュンタさんと、お互いのソロに加えて2人でセッションも有ります。詳細はLIVEスケジュールの所でご覧ください、当日、お待ちしています。

新しい季節

 次、次に、と思い、時には耐え、時には強く動いた数か月が、ようやくひとつの区切りを迎えたように思う、自身の中で。そんな中、昨日は音楽仲間やお世話になっている方と穏やかで豊かな時間を過ごす事ができた。環境も変わって、また新たな音楽をしてゆきたい。少し先ですが、1月にはタケヤリシュンタさんと共演ライブを行います。詳細はまたお知らせします。聴きにいらしてください。

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演奏予定など

 昨年秋に出来た曲を少し録音し、人に送ったり聴き返す。慌しく気付けば2020年も2月になっているけれど、楽器の事やサウンドの事について反芻しながらドラムを演奏し、また考えを整理するといった事を繰り返している。

 今冬は暖冬とはいえ、やはり冷気が強い日は固まりがちになる。春には、今想っている新しい試みを形にしたくて、天候が良い日には遠くまで足を延ばすよう心掛けている。最近出来たドラムソロの数曲も佳い環境で解放できそうな気がする。

 先日、連絡があり、春に野外フェスで演奏の予定が入った。5月。ちょうど5月にはPartyでの演奏予定もあり、大所帯のため賑やかな月になりそうだと思う。

 かつて演奏をともにしたギターの方が、演奏の印象は(聴き手にとっては)一瞬で決まる、だから演奏の一瞬は大事にしなければならない、といった事を仰っていた。ふと、思い出すことがある。張り詰める緊張と、緩やかで自由な寛ぎ、色々な時間が日々の中で訪れてくるが、核心への考えは止めないで居たい。

後記(秒針の郷愁)

11/23(sat)、奈良・轉害坊で演奏会、秒針の郷愁を開催しました。とても暖かい会場で素敵な空間になり、幸いでした。セットリストは、次の通りです。solo : 1 . プリミティヴ・スロウ 2 . super natural 3 . Sense Of Pace 4 . 時間の虹 session (With あしばりさ): 1 . 音楽の実 2 . 嘘とサリー 3 . ほうき星 4 . 七色の羊  

Piano,Vocal : あしばりさ Drums : Vene

Piano,Vocal : あしばりさ Drums : Vene

秒針の郷愁(2019.11.23)

2019年11月23日、奈良・轉害坊で秒針の郷愁(vol.2)を開催します。出演は、Veneとあしばりささん。演奏を聴きながら、音楽の空間に浸れるようなゆっくりとした時間に出来ればとおもっています。当日はスペシャルカレー(ネパール食堂)の提供もあります。素敵な場所での演奏会、愉しみにしています。既にご予約くださった方々、ありがとうございます。詳細は、ライブのページにありますが、ご予約は、どうぞ nostalgia.of.sh@gmail.comまで、お名前と枚数を記載のうえご連絡ください。

後記(6/21)

6/21(FRI)、南船場・ギャルリーチガーヌに出演させていただきました。この日はNEW DIRECTIONSでの演奏、クリストファーさん、Edgeさんと初めてご一緒できて大変刺激的でした。トランペット、サックス、ウッドベース、ドラムスでの構成。初めての事が沢山あったけれど、愉しみながら演奏が出来たように思います。経験を大切にまた今後の自身の演奏に活かしていければと考えています。

LIVE後記(NEGAPOSI)

5/26(SUN)、京都・西院ネガポジで13月舎にて出演させていただきました。米田みちのぶさん、河野宏子さんも一緒にステージで演奏、Memories Of The Futureのセットの再現でした。2マンライブでゆっくり演奏させていただけて、また終演後に嬉しいお声がけもいただきさいわいでした。聴いてくださった方々、お店のスタッフの方々、共演の方々、ありがとうございました。2018年3月から水田十夢・増家真美さんと一緒に演奏にさせていただくようになり、その後バンドを経てこの13月舎でもご一緒させていただき早や1年を経過しており、感慨深いです。また、今後もsoloやbandsetの演奏会の折にはぜひ聴きにいらしてください。